打ち放しコンクリートの外壁塗装
2024/06/26神奈川県を中心に屋根外壁塗装、リフォーム全般を行うテクアートの土屋です!
ブログを書いている現在は6月下旬。
梅雨の中休みのような真夏日で、毎日空調服とともに現場に勤しんでおります。
さて今日は、最近お客様に質問を受けた外壁材で、
打ち放しコンクリート(打ちっぱなしコンクリート)の外壁塗装の注意点をお伝えします!!
鉄筋コンクリート造(RC造)の建物は、基本的にコンクリートの上に外壁材を設置します。
しかし、中には外壁材を設置せずに、コンクリートをそのままむき出しの状態とした「打ちっぱなし仕上げ」の外壁もかなり多く存在します。特にコンクリートの無機質なデザインが好まれる場合や、建築家の先生方も好んで打ちっぱなしに仕上げる場合もよく見られます。
外壁が打ちっぱなしコンクリートの場合、メンテナンスや塗装はどうすれば良いか気になる方もいることでしょう。
今回は、まず打ちっぱなしコンクリートの特徴について紹介した後、塗装を行う際の注意点について解説します。
打ち放し(打ちっぱなし)コンクリートの特徴
打ちっぱなしコンクリートは、塗料やタイルなどを一切使用しないコンクリート壁です。余計な装飾がなく、無機質で武骨でクールな雰囲気を醸し出し、重厚感とともに高級な佇まいを演出します。
こうした特徴がおしゃれで高級感あるデザインとして、建築家や若者から多くの支持を集めています。
打ちっぱなし風のサイディングや内装に使うフェイク塗装(打ち放し風塗装)まであります(^-^)
また、デザイン性だけでなく、機能性においても打ちっぱなしコンクリートは優れています。木造と違いセメントを原料としているため、高い耐火性を誇り、火災発生のリスクを低減し、RC造は木造と比べて強度が高いという特性から、防音性や耐久性についても高性能と言えます。
一方で、仕上げの難しさから一流のコンクリート施工会社でなければ美しい仕上がりにはなりません。
コンクリート打設の際に、コールドジョイント(コンクリートのつなぎ目)や、ジャンカ(巣穴)などがあると、仕上がり不良だけでなく、劣化や雨漏りの原因にもなります。
そのため、ほとんどの新築では、コンクリート専門の補修屋さんがセットになり、違和感ある部分を見事に塗装補修の技術で何事もなかったかのように、ごまかします。
その他、セメント質なので表面から水を吸いやすい為、
初めから撥水材を塗布することが実は、ほとんどです。
経年での劣化が目立ちやすいのも打ちっぱなしコンクリートの特徴です。打ちっぱなしコンクリートに見られる劣化現象の中で、
特に把握しておきたいのが「ひび割れ」と「爆裂」です。
乾燥や低温の状態が続いていると、コンクリートの引張応力と引張強度のバランスが崩れ、ひび割れが生じやすくなります。
また、長年クラック(ひび割れ)などから吸水が続くと、中にある鉄筋まで水分が到達し、鉄筋が錆により膨張。その後コンクリートを押し出してしまう【爆裂】という現象が起きます。
コンクリートは水分を吸収しやすい性質を持っており、雨がよく当たるような箇所は、表面のモルタル層が流されてしまい、ざらざらに荒れてきます。
そのような箇所は、水あかなどの汚れがたまっていき、黒ずんだり、コケが繁殖しやすくなります。
コケや、シミが発生してしまうデメリットも折角のおしゃれで重厚感がある打ち放し仕上げでは、看過できません。
こうした劣化や懸念を解消するためには10年おきくらいを目安にメンテナンスが求められます。
打ちっぱなしコンクリートの塗装方法
打ちっぱなしコンクリートは、一般的な外壁と違い、外壁塗装の必要性があるか疑問を抱く方もいるでしょう。
しかし、実際には打ちっぱなしコンクリートにおいても最低でも撥水材などを塗布するのが基本です。表面が塗装が劣化すれば、前述の通り、ひび割れや、爆裂欠損に繋がります。
鉄筋にも悪影響が及ぶリスクは高まるため、メンテナンスは欠かせません。打ちっぱなしコンクリートに用いられる主な塗装方法は、以下のようになります。
撥水材
打ちっぱなしコンクリートの住宅は、ほとんどの場合は、新築時点で「撥水材」が塗装されます。水みたいに透明である撥水材を外壁に塗布することで、コンクリートの質感はそのままで水を弾くという表面の防水性維持や、耐久性向上が見込めるでしょう。
コンクリートは性質上、雨によるシミが発生しやすいため、防水性を上げることは劣化防止においても非常に効果的です。
カラークリヤー工法
カラークリヤー工法とは、着色剤を混ぜたクリヤー塗料による塗装方法です。代表的なものはランデックスコートや、SK化研のセラミクリートになります。
透明性や質感を維持でき、サビ防止や防水性向上も見込めます。
表面の粗も隠せるため、多くの新築で採用されております。
費用は上がりますが、耐用年数が長く、撥水材を用いた塗装に比べて補修の跡を隠しやすいなど、多くのメリットがあります。
再現工法(描画工法)
打ちっぱなしコンクリートの外壁を、「新築時同様の状態にする」ための特殊な工法です。打ち継ぎやコンクリの印影、粗、風合い、色味などを新築当初と同程度の水準に戻したうえで、違和感なく仕上げるという専門性の高い塗装工法です。仕上がりの満足感が得られやすい傾向にあります。一方で、高い技量が求められる工法のため、対応できる業者が限られるという注意点もあります。
弊社でも得意としますが、使う道具から塗料の選定工程の追加など、経験値が求められます。
たまに、にわか専門業者が見様見真似でやってしまい、おもいっきり失敗しています。
打ちっぱなしコンクリートのメンテナンスのタイミング
家が打ちっぱなしコンクリートの場合、外壁のメンテナンスはどのタイミングで実施するべきか悩む方もいるでしょう。塗装方法によってタイミングは異なるため、まずは各工法の耐用年数をチェックしてみてください。
塗装方法 | 耐用年数 |
撥水材 | 3~7年 |
カラークリヤー工法 | 5~12年 |
再現工法 | 10~15年 |
耐用年数は、使用した塗料や外壁を取り巻く環境によって多少変化するため、だいたい新築から10年を目安とし、業者にメンテナンスを依頼してください。依頼の際は、業者の技量をしっかり見極め、適切だと判断したところを選びましょう。まずは、業者に打ちっぱなしの塗装経験があるか質問し、使用塗料や工程を聞いてみましょう。すぐ答えられなければパスしましょう!
ただの外壁塗装屋さんができるほど簡単ではないからです。
打ちっぱなしコンクリートの塗装を検討しているなら、塗装のテクアートにご連絡・ご相談ください。
高い技術や下地の知識が求められる打ちっぱなしコンクリートの塗装は、信頼性の高い業者に依頼することが大切です。ただし、塗装業界には数多くの業者が存在し、その中から信頼できる責任感ある優良業者を見つけるのは簡単ではありません。業者探しでお困りの場合は、塗装のテクアートまでご相談ください。
個人創業から合わせると16年以上と長い歴史を持ち、国家資格の一級技能士が多数在籍し、県知事許可取得はもちろん、大手ハウスメーカーの専属施工業者でもあり、第三者機関の調査にて一級建築士の先生から高い評価を獲得している塗装のテクアートは、確かな施工と安心のアフターフォローをお約束しています。相談や見積もりは無料でお受けしますので、ぜひ一度ご連絡ください。