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初めての外壁塗装!!外壁塗装する目的とペンキ屋の変遷

2024/06/22

テクアートの土屋です。今日は皆様が『そろそろウチも外壁塗装しなきゃな~』と思った時のための記事を自ら作業している職人の私の目線で書こうと思います。

 

まず皆様が外壁塗装を使用と思うきっかけは、沢山あると思いますが、近所の方が外壁塗装している。その会社の営業がそろそろどうですか~と、勧めに来た。家の汚れが気になる。訪問販売に指摘されて気になってきた。などなど沢山のきっかけがあると思います。

 

この記事では、なぜ塗装をしないといけないのか、どういう業者に依頼するべきか、業界の現状や過去の話もお伝えして、少しでも何かを感じて頂ければと思います。

 

・外壁塗装、屋根塗装はなぜする必要があるのか?

始めに基本中の基本をお伝えします。

塗装には3つの目的があります。

①建物の保護 ②美観向上 ③機能付与

この3つが塗装の三目的とされていて、塗装技能士の試験にも出題されます。

まず①②は普遍的ですべての塗装物に求められる機能。

ひび割れ抑制や、再発しないように処理をして塗装したり、紫外線や雨風雪などの外的要因から建物を守る事、

そして色はつくことで綺麗になり、気持ちが晴れやかになるばかりではなく、今までの色とガラッと雰囲気を変えることで、家に帰ってくるのが楽しみになる。なんて声もよく耳にします。また、明るい色を選ぶと家が大きく見えたりすることなどから、

膨張色や反対の、収縮色を使い分けて視覚効果を利用することで、限られたスペースの中で最大の効果を発揮するために、建築士の先生は計算して配色したりします。

 

③は遮熱・断熱塗料や煙突や高温になる場所に塗装する耐熱塗料。色調やトラ柄でガスや危険物を視覚的に注意喚起したり、歩道を緑色に塗装することで動線を案内することもできます。

このように、3つの目的をもとに、生活の側に寄り添っているのが塗装なのです。

 

・塗装業界の現状

薄利多売で、顧客の奪い合い、職人の奪い合い

我々は職人会社なので、自分で自分の給料を稼げますが、

粗利で生計建てている営業会社は大変だろうな、、、

 

 

私がこの業界に従事して今年で23年目(2024年6月現在)

様々な変遷を目の当たりにしてきました。

職人の変化、道具の変化、塗料の進化この3つをお話しします。

 

・職人の変化

私がこの業界に足を踏み入れた時は、10人職人いたら9人は不良みたいな感じでした。しかし怖い先輩たちでも仕事となると半数くらいの人は真面目モードになる、半数は見た目のまんまの仕事の姿勢と、最初はいろんな意味で衝撃を受けました。

しかし私が幸運だったのが、そんな職人の中でも腕の良い先輩と仲良くできたことだと思います。

綺麗に塗ることや、ちゃんとやることの意味を理解してから経験を重ねられたので、周りから認められるのが早かったです。

 

この23年で感じるのは職人の質が上がってきたこと。年配の方を批判する意味ではありませんが、職人のモラルが向上してきました。当たり前ですが、お客さんにトイレを借りない。お客さんの敷地内で立ちションしない(ちゃんとトイレにいく)。敷地に穴掘って塗料を捨てない。決められた塗装のルールを守る。などなど、当たり前のことなんですがこんなのも守れない職人ばかりでした。

今では、上記のような職人は少なからず私の周りにはいなくなりました。

・道具の変化

 

昔は刷毛が正義!!みたいな感じで、うまい職人は刷毛にこだわりを持っていました。今でもそうかもしれません。

私も10年前くらいまでは刷毛のコレクションがあり、誰よりも刷毛に自信を持っていました。今でも刷毛で塗れば誰よりも綺麗に塗れる自信があります。

しかし、時代の変化、職人不足、道具の進化により、刷毛の正義は時代遅れ感すら言われるようになりました。何故なら、刷毛で塗るより専用のミニローラーで塗った方が速くて、誰でもきれいに塗れる再現性で、コストカットと人材不足の両面を解決に導いてしまったからです。

いつまでも刷毛で塗れなきゃ駄目だーと言ってる職人はほぼ相手にされなくなってきました。

・安い道具の使い捨て

もちろん【ダメ込み】という細かい部分や取り合いなどには刷毛を使う作業をするのですが、安い刷毛をヒト現場かフタ現場で捨てるというのが、高価な刷毛を洗う手間を減らし、現場終わりに2時間くらいかけて道具を洗う無駄なサービス残業をなくし、人材流出や若手の確保に貢献します。

刷毛かローラーか問題に関して、

感覚的には、車に置き換えると、

マニュアル車かオートマ車かみたいな感じで、

オートマ車が主流になっている現代と同じで、

 

刷毛塗装がマニュアル車で、ミニローラー塗装がオートマ車で、外から見た見た目(仕上がり)変わらんからオートマでええやろ、の職人が増えたという感じですかね。

刷毛にこだわりがあり、誰よりも自信がある私だからこそ、

正直言うと寂しさはありますが、時代の変化に合わせ自分の持っている特技や能力も捨てなければ、新しいものを得ることも難しいという気持ちになり、最先端の動向や道具に意識を集中させております。

 

・塗料の進化

やはり一番変わったのは塗料なのかなとも思います。

20年前はウレタン塗料が主流で、15年前くらいにSK化研のセラミシリコンをみんな使ってましたね~

付帯は1液ファインウレタンでw

15年くらい前までは、安い塗料が人気だったのですが、

今は長持ちする塗料が選ばれる傾向にあります。

15年くらい持つシリコン塗料が主流で

フッ素や無機も3件に1件くらい選ばれますね♪

 

塗料自体の進化や、時流もあるため、常に敏感である必要も感じます。

 

ただし、自信としても会社としてもこだわりを失ったときに、量産型のペンキ屋になり下がりますから、もちろん他社様には無いこだわりは持ち続けております。

技術は当然ですが、お客様に対してのケアだったり、今後のお付き合いの仕方などで、選ばれる人間でありたいと思います。

 

家を維持するために外壁塗装は絶対に必要です。

壊れたら建て替えたり交換するという方は、そのままでもいいですが、ぶっ飛んだ家の部材で近所の車や、人をケガさせるのはまずいので、そこは目を配る必要はありますね。

 

外壁塗装と言ってもサイディングのお家の方は、シーリング交換もマストです。

やらなきゃいけないのですが、しっかりやってくれて保証もしっかり点検もしてくれるところは必須です。

 

点検なかったら、不具合に誰も気付かないで、劣化が進行するなんてことも。。。

 

良い業者を選ぶには、紹介かクチコミなどを読み込んで判断することをお勧めします!!

 

長くなってきましたので、また次回に内容を掘り下げます!!

 

さあ、午後から灼熱の屋根を塗りに行ってきます(^^)/

長持ちさせるぞという魂を、細部に宿してきます!!

監修者情報

公開日:2024/06/22

土屋謙司

土屋謙司

土屋謙司 代表取締役社長

「外壁塗装」や「屋根塗装」とは、単純に考えられてしまうことが多いですが、住まいをキレイにするためだけではなく、紫外線や雨風などから屋根や外壁を守るという重要な役割を持っています。つまり、塗装はそのままお客様とご家族の生活を守るものだと言えるのです。家族にとって安心してくつろげる場所、大切なプライベート空間。私だったら、大切に考えて寄り添ってくれる人に任せたいです。